今回の研修を通して、日本ではできなかった自己の再発見をすることがきました。その中でも大きかったものが自分の英語スキルです。高校では英語の成績で学年最下位を争う劣等生だったため旅の前まで英語はトラウマになっていました。しかしながら今回、体で「知識」と「会話」が違うのだということを知ることができ、様々な人とコミュニケーションをとることができて自信につなげることができました。

 (中略)またこれらを学ぶことが出来たのは、田舎町の子供でも英語を操るデンマークから、だんだんと言葉が通じない地域に南下していき、特に最終日の、ローマからナポリを経由してカプリ島まで行く道中に話しかけた人はほとんど英語が通じませんでした。それをどうにかできたのも、デンマーク、ドイツでコミュニケーションについて慣らしていったからだと思います。

 またこの研修旅行では、何度も「非日常」を体験することができました。

その中でも、最もショックを受けたのがナポリの街の様子でした。イタリア指折りの街の名前を聞いて、私は赴くまで「飲食店が多い観光地」という幼稚なイメージしか持っていませんでした。それを治安という意味で大きく裏切るマッサ埠頭近くの街並みは今でも忘れません。

いかに自分が今まで日本という温床で育てられてきたのか目の前に出されたように思えました。また、赴く先々で感じたのは、伝えようとする技術よりも伝えたいと思う気持ちが大切なのだということです。いかに自分が他人のことを思いやれるのか、伝えたい・聞きたいと思ってコミュニケーションをしていけるのか、日本での課題にしたいと思います。